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帰郷出来なかった異国の王子

インドから英国へ渡った王子。

ロンドンで勉強し、そして女王陛下に挨拶をして、
母国への帰路に就いた。
その途中立ち寄ったフィレンツェで急病に襲われ、
21歳という若さでこの世を去った。
ヒンドゥ教の伝統に従い、
アルノ川とムニョーネ川とが交わるところで火葬され、
遺灰は川へと流された。
1870年のことだ。

若き青年は、異国の地で沢山のことを学んだのだろう。
それを母国でどう活かすか。
どんな新しいことができるか。
きっといろんな思いを抱いていただろう。
どんなに悔しかっただろうか。

今、彼はどこにいるのだろうか。
川を辿り、海を渡り、
母国へと行けたのだろうか。
それとも、水の底で新しい世界を見ているのだろうか。

彼とは立場も、環境も、何もかも全てが違うが、
私も異国にいる外国人。
いつどんなことがあるか、わからない。
絶対生きて家族のもとへ帰れるという保証もない。
それは、どこにいても一緒だろう。
過去も現在も未来も、どんな事態でも一緒だろう。

だから、私は思った時に思ったことを伝えたい。
思いついたことは、すぐやりたい。
感じたことをアートとして残したい。
過去の反省のためではなく、
未来の夢ためにでもなく、
今の私を生きたい。
きっとそれが、過去の私を完結させ、
未来の私を創り上げることにつながると思うから。
だから、私は今を生きる。

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