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時代を乗り越えて来た“古い橋”

アルノ川にかかる、ポンテ・ヴェッキオ。
“古い橋”
現在の橋の原型が作られたのは1345年。

臭いを嫌がった市民達により、
橋の上や麓には、
お肉屋さん、お魚屋さんが集められた。
活気の良い賑やかな橋。
毎朝、どんな家族が買いに来て、
どんな会話がされて、1日が始まったのだろうか。
昔も今のような井戸端会議が
あちこちで開催されていたんだろう。
まさに庶民の生活の中心。
そんな感じだったのだろうか。

時代は流れ、古い宮殿から新しい宮殿への回廊が、
橋を渡ることになる。
すると、お肉やお魚の臭いが充満していた、
賑やかな庶民の集まる橋は、
高貴な人のため、
臭いのない金細工のお店が並ぶ橋になる。
人々が集まる市場は場所を変えられ、
朝の賑わいは橋から消えてしまったのだろう。
そのかわりに橋は、
伝統工芸を伝える、芸術の中心となった。

その後、唯一、戦争でも爆撃を逃れ、
本来の姿を保つ橋は、
今ではフィレンツェの大切な大切な象徴の1つ。

700年以上の月日を人々と過ごし、
様々な時代の変化を見てきた橋。

一体、どんな気持ちなのだろうか。
様々な人生を見送ってきたのだろう。
地元民達の生活の中心だった橋。
もしかしたら、今の地元民が離れた状況は、
とても寂しいかもしれない。
でも、それも時代の変化。

変化を受け入れつつ、今も美しく存在する。
それは、橋という機能を超えて、
この街の歴史であり、
この街の美しさを象徴する、芸術。

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