京都、平安神宮内神苑、蒼龍池。
そこにかかる並ぶ飛び石たち。
〝龍の背にのって池に映る空の雲間を舞う〟
そんな気分を味わえるようにと作られた、
珊瑚島への橋。
その上で感じる、
何もない空に佇むような不思議な感覚。
自然を合わせ、作り上げる空間が、
現実と想像の狭間の世界に連れて行ってくれる。
日本の庭園って、どうしてこうも
創造的で幻想的で、刺激的なんだろうか。
庭の設計士達の想像力。
その場に存在しないもの。
この世に存在しないもの。
そんなものたちをまるであるかのように
表現し、創り上げる。
〝龍の背にのって池に映る空の雲間を舞う〟
なんてロマンチックなのだろう。
自然の中からインスピレーションを受ける。
それだけではきっとダメなんだろうな。
そこから更に想像を膨らませ、
芸術に変えていく。
私にインスピレーションをくれるもの。
私が私と向き合う場所。
私が私を知る場所。
それが私にとっての旅。
そしてそこで得た全て、
ネガティブもポジティブも
自分の心に取り込んで、受け入れる。
そして、自分のアートに生み出していく。
それが私のしたいこと。
だから、私は旅をするように生きていきたい。